乳酸菌生産物質とは?
その名のとおり、乳酸菌が生産した代謝物で、乳酸菌が作り出す有効成分の総称です。腸内に棲みついている乳酸菌などの善玉菌が、食べたものを発酵させることによって作り出す成分で、健康を維持するのに必要不可欠なものです。「乳酸菌生成エキス」や「乳酸菌代謝産物」とも呼ばれています。
乳酸菌生産物質は「バイオジェニックス」
腸内環境を整える方法として、
「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」「バイオジェニックス」
をとるの3つの方法があります。
「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」は、腸内フローラを介して生体にはたらきかけます。対して、「バイオジェニックス」は、腸内フローラを介さずとも直接生体に作用し、免疫を刺激してカラダの抵抗力を高めるなどのあらゆる体調調節に関わると言われています。乳酸菌研究において、今注目されているテーマの一つになっており、乳酸菌生産物質は、この「バイオジェニックス」に分類されます。
「バイオジェニックス」は、1996年に東京大学名誉教授光岡知足先生によって提案された概念で、
「摂取したとき、直接免疫機能を高めたり、コレステロールや血圧、血糖値を下げたり、活性酸素を減らしたりすることによって、がんや老化を予防する食品成分」 を指します。
乳酸菌生産物質のはたらき
①免疫を活性、また正常化する
生命維持に不可欠な免疫機能を最大限に活性することで、病原菌やウイルスからカラダを守ってくれます。
②腸内環境を整える
乳酸菌生産物質が、腸内の悪玉菌の増殖を抑えることにより、異常発酵抑制、腸内の腐敗を除去してくれます。
③血液をきれいにする
腸内の悪玉菌を抑えると、腸から血液中に吸収される有害物資が減少し、体内の毒素蓄積を未然に防いでくれます。
④細胞を若返らせる
乳酸菌生産物質に含まれる核酸は、生命の源といわれるほど重要なもので、体内の細胞形成を活性化してくれます。
⑤代謝を促す
乳酸菌生産物質に含まれる多様な酵素および補酵素が、食べ物から取り入れる栄養素の消化、吸収、代謝を促してくれます。
⑥発がん性物質を取り除く
乳酸菌生産物質に含まれる抗酸化物質が、活性酸素をはじめ、さまざまな発がん性物質を排除してくれます。
⑦ホルモンバランスを整える
乳酸菌生産物質によって腸内の善玉菌が活性化すると、ホルモンの感受性をたかめる因子を放出し、バランスを整えてくれます。
⑧自律神経のバランスを整える
菌体構成成分が脳の視床下部にはたらきかけ、ストレスに対する反応を弱めるとともに、ドーパミンなどの神経伝達物質を活性化してくれます。
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